造りは檜風呂。湯口には温泉成分が固まり、白くなっています。
こぢんまりとしておりますが、湯治場の雰囲気を醸し出す、風情ある浴室です。
浴槽まで源泉100%ではありませんが、湯口から出る温泉は、間違いなく100%掛け流し。
湯温が熱いので長湯はおすすめできませんが、適度な入浴を数度繰り返すのがおすすめの入浴方法です。
どうぞ心ゆくまで、存分に渋温泉の湯をご堪能ください。
渋温泉は、開湯1300年を誇る歴史ある温泉場。開湯は諸国をめぐり、架橋・築堤など社会事業を行っていた行基菩薩といわれています。
戦国時代には武田信玄の数ある隠し湯の一つとされ、川中島の戦いの際には、多くの傷ついた兵士を癒やしました。
そんな歴史ある渋温泉には、約40弱の源泉があり、9つの外湯と、自家源泉ではない宿へ配湯されています。
当宿も例外ではなく、3箇所の源泉から引いたお湯を、そのまま浴槽へ絶えず流しております。
源泉温度は源泉によりさまざまで、約60度~90度と非常に高く、そのままでは入浴が困難です。
湯口から注がれるお湯の温度は高く、お客様の入りやすい温度へ各自水で薄めて、調整していただいております。
当館目の前に『六番湯目洗の湯』がございます。
宿泊のお客様は九湯めぐりが楽しめますので、気軽にお出かけください。